アイリッジ開発者ブログ

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PyCon APAC 2023 参加記 #pyconapac

こんにちは。開発部第2グループ バックエンドエンジニアの Y.N です。 2023年10月27, 28日に開催された PyCon APAC 2023 のカンファレンスへ参加してきました。 そのときの参加記となります。

スポンサーとしての弊社の参加につきましては、下記の記事にまとまっておりますのでこちらも併せてご覧ください。 iridge-tech.hatenablog.com

参加前の気持ち

PyCon APAC としての開催ということで、過去 PyCon JP にしか参加したことのなかった私は、どのように違うのかとワクワクしていました。 また、PyCon にオフライン参加するのは、PyCon JP 2019 のとき以来だったため、久しぶりのオフラインカンファレンスを楽しみにしていました。

実際に参加してみて

会場の雰囲気

コロナ禍前の PyCon JP 2019 のときと比べると参加者数は少なく感じましたが、それでも多くの方が参加していました。 また、PyCon APAC ということで、日本国外から来られている方が過去に比べると多くいたように感じました。ポスターセッションでは、台湾から来た参加者の方とお話しさせていただいたりして、普段なかなかすることのない経験をすることができました。

スポンサーブース

スポンサーブースを6つ回ってシールを集めるとタオルがいただけるという、参加者にとってもスポンサーにとっても嬉しい企画が開催されていました。

その企画でいただいたタオルと、いくつかのスポンサーブースでいただいたノベルティの一部がこちらです。

どの会社様も工夫の凝らしたノベルティを用意していらっしゃって、このノベルティをいただけるのも一参加者として楽しみのひとつになっています。

Python という共通点はあれど、事業内容は様々で、各企業様のお話を伺うことができて貴重な時間となりました。エンジニアの方がブースに立っている企業様も多く、エンジニア目線でのお話も聞くことができました。

トークセッション

聴講したトークセッションの中から2つご紹介します。

Pythonで一歩踏み出すバイナリの世界

セッションの紹介ページはこちらです。 https://2023-apac.pycon.jp/timetable?id=QEHREX

UTF-8はASCIIのスーパセットだという表現が、とても端的でわかりやすい説明でした。ASCIIとUTF-8のコードポイントをバイト列として表す方法を知ることができ、このように表すからUTF-8はASCIIと互換性があるんだと腑に落ちました。

また、後半にはSQLiteのデータベースファイルを覗いてみる方法について解説がありました。バイナリデータを解析することはあまりないですが、バイナリの基本、Pythonでバイナリをパースする方法、そしてファイル固有の仕様を知っていれば解析できるということを、再認識することができました。

Introduction to Structural Pattern Matching

セッションの紹介ページはこちらです。 https://2023-apac.pycon.jp/timetable?id=DXWXGJ

経験上、オブジェクトの型の判定を行いたい場面は多々あり、 isinstance() を用いて実装することがよくありました。Structural Pattern Matching(構造的パターンマッチング)を用いることで、そのコードをシンプルにできそうです。特に、クラスインスタンスの属性値も含めて比較したい場合に、if 文を用いると複数の条件を書く必要がありますが、構造的パターンマッチングを用いればパターンを1つ書くだけでいいので、とても可読性が高くなりそうです。

たくさんのサンプルコードを用いながらの説明のおかげで、構造的パターンマッチングはシンプルなだけではなく強力であるということについても、知識を増やすことができました。積極的に取り入れていきたいと感じました。

構造的パターンマッチングについては、PyCon JP 2021 の Keynoteでも取り上げられていましたので、こちらも参考にしてみてください。

他にもおもしろいトークセッションがいくつもありました。PyCon JP の YouTube チャンネルに PyCon APAC 2023 の再生リストが作られています。トークセッションに興味を持たれた方は見てみてくださいね。

おわりに

PyCon APAC 2023 に参加し、大変充実した2日間を過ごせました。 PyCon APAC 2023 のスタッフの皆様、関係者の皆様、今年もこのような素敵なカンファレンスを開催してくださり、誠にありがとうございました。 私にとって、PyCon という場は、Python の情報を共有できる価値ある場であり、とても良い刺激を受けることができる場だと感じています。また来年も開催されましたら、ぜひ参加したいです。

おまけ

会場内に貼られていたポスターがとても可愛かったです。