こんにちは。プロダクト開発グループの川口です。現在はサーバーサイドの業務から少し離れていますが、三年ほど自社サービスである FANSHIP のインフラ・運用業務を主に担当していました。
今年3月に DevOps エンジニア – プロフェッショナル (DOP)
、9月に ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル (SAP)
にそれぞれ合格しました。
引用元: https://aws.amazon.com/jp/certification/?nc2=sb_ce_co
本記事では、受験にあたって学習した内容について、ご紹介させていただきます。
学習内容
引用元: https://aws.amazon.com/jp/certification/certification-prep/
いきなりですが、SAP/DOP 共に特別なことはしておらず、上記ページに記載されている内容を進めて、知らないサービスや単語が出た際に、検索して簡単な概要を掴む、という学習内容で合格に至りました。
1. サンプル問題
まずはサンプル問題を解いてみて、自分の知識量が現在どの位置に存在するか確認しましょう。個人的にはですが、最古のプロフェッショナル認定で長文が多いためか、SAP の日本語翻訳精度はかなり低いように感じました。サンプル問題からもその雰囲気は感じられると思いますが、この後の学習から本試験までほぼ同様の翻訳精度なので、日本語受験者の方は誤字脱字・表記揺れにイライラせず、菩薩の心で意図を察して回答し続ける覚悟が必要です。
また、SAP と DOP は出題範囲が重複している領域があり、類似の問題がわりと出てきますので、どちらかに合格された場合は、連続してもう片方を受験されますと、効率よく学習することが出来るためおすすめです。
2. Advanced Architecting on AWS
3日間のクラスルームに参加し、出題範囲のAWSサービスについて講義を受けたり、ハンズオンを実施するものになります。ものによっては高額な費用が掛かるため、個人で参加するハードルは高く、私も SAP のみ会社負担で受講できる機会が丁度あったため、参加することができました。
私が参加したのはAWSパートナー限定の講義でしたが、普段の業務で関わるのことの無い、オンプレミスシステムとの連携や移行について、講義に加えてハンズオンを行えたことが有意義に感じました。また、数十人が参加するクラスで、他の方々の質問がオープンにやりとりされるのも新鮮でした。
このように機会があればぜひ受講することをおすすめしますが、個人で無理に費用負担するほど必須の学習方法では無く、書籍購入や実際に手を動かしてみるなど、代替の学習方法はあると思います。
3. 無料デジタルトレーニング
アソシエイト受験時には存在を知らなかったのですが、試験対策トレーニングを受講する
の中にリンクが存在する 無料デジタルトレーニング
が、受験にあたって非常に参考になりました。
このコンテンツは試験範囲を学習するというより、試験の特徴を掴んで、どのように解答を進めるべきか、という話に重点が置かれています。これまでのAWS認定受験で、なんとなく進め方は見に付いていると思いますが、それを言語化して明確に問題の解き方をビデオ解説込みで指し示してくれるので、自信を持って本試験に挑むことが出来ると思います。
個人的には、このコンテンツが最も自分の獲得点数に影響したと感じています。
4. 模擬試験
模擬試験も数千円の費用が掛かりますが、こちらは可能な限り受験した方が良いと思います。テストはPSI
とピアソンVUE
の二団体から受験できますが、解答画面の操作など地味に違う点があるので、必ず本試験で受験する方を選びましょう。私は両方で受験したことがありますが、個人的には PSI の方がなんとなく画面操作などがしやすかった印象です。
受験中は問題文をスクリーンショットして後で見返せるようにする、というのは各所よく言われていることですが、解答に集中すると忘れたりしてまあまあ面倒なので、動画キャプチャがおすすめです。Windows10 以降の場合は Win + G キーで簡単に動画キャプチャができます。
また、個人的な模擬試験の受験方法なのですが、分からない問題はその場で検索(カンニング)して可能な限り満点に近づけます。というのも、AWSの試験は知識だけあっても正解できない問題があり、そういった問題は後から調べても結局正解かどうか確証が得られないことが多々あります。前提知識を保有したうえで、自分の考え方が合っているかどうかを確かめられる機会は少ないので、そのような受験方法にしています。
本試験
受験前
いよいよ本試験ですが、当日は試験が3時間にわたる長期戦なので、途中でトイレに行きたくなったり、お腹がすいたり、眠くなったりしないように、体力と集中力のベストコンディションを試験時間にあてる調整が一番重要です。
また、DOP は銀座CBTS歌舞伎座テストセンター
、SAPは町田テストセンター
で受験しましたが、どちらも清潔綺麗でストレスなく受験できたのでおすすめです。
受験中
基本的な戦法ですが、一巡目は分からない問題はマークして、とにかく一問に時間を掛けすぎないことが重要です。かなり個人的な印象ですが、AWS試験は最初の数問に難しい問題を配置して、受験者の心を折ってくる作戦がある気がします。分からない問題に動揺せず、分かる問題から確実に解答していくことが重要です。問題文を一巡出来たら、余った時間でマークした問題を改めて見返す流れが理想的です。
受験後
- DOP: 907
- SAP: 798
合格点は 750 なので、SAP はギリギリでの合格でしたね。長文が心身ともにしんどかったので、一発で合格できて本当に良かったです。結果が確定するのは、スコアレポートが送られてくる数時間から数日後なので、周囲に結果報告するのはそれまで我慢しましょう。
まとめ
受験にあたって、特に DOP の方は FANSHIP での運用業務の経験が活きました。SAP に関しても基礎部分は日ごろの業務経験で得た知見であり、トータル1週間弱ぐらいの学習期間で合格することが出来ました。
また、本試験費はもちろん、模擬試験から数十万円のトレーニング参加費まで、全ての受験費用が会社負担でした。書籍購入や個人学習用AWS環境も(予算上限は当然ありますが)会社負担で利用できるなど、個人のスキルアップを支援してくれる、恵まれた環境であると改めて感じました。
最後に宣伝にはなりますが、業務を通じて AWS 関連のスキル・キャリアアップが可能な環境を求めて、転職を考えられている方は、ぜひ弊社もご検討ください。
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