アイリッジ開発者ブログ

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入社後3ヶ月の研修期間の振り返り

こんにちは。開発部第1グループの坪倉です。
昨年末に中途採用で入社し、Androidアプリの開発を担当しています。
この記事では、入社後の3ヶ月間の研修期間について振り返ります。

入社時研修

入社後約1週間、Google Meetで実施された入社時研修に参加し、アイリッジグループの組織と人事制度、ミッション、バリューについて学びました。画面共有で資料をリアルタイムに共有していただけたため、リモートワークであっても非常に分かりやすかったです。
これらを学ぶことで、今の自分に期待されている役割を常に意識し、業務を遂行できるようになりました。また、経費精算の種類やフローなど、業務に必要な手続きの申請方法についても学びました。

e-learning

入社フェーズや階層ごとに、e-learningでの受講カリキュラムが定められており、私はタイムマネジメントやロジカルシンキングなど、若手社員に必要なビジネス基礎力を学びました。
このカリキュラムで学んだことは現在の業務で活かせています。特に、手戻りを防ぐためのコミュニケーションと、考えに漏れがないかを確認することを心がけています。
具体例を挙げると、プロジェクトに参加する際には、納期、仕様、タスクやソースコードの管理方法など、業務に必要な事項を事前に確認して、無駄なやり取りや手戻りを防止することを意識しています。

3ヶ月の課題

フォロー体制

エルダーエンジニアとの1on1ミーティングを毎日実施していただきました。また、社内のAndroidチームの定例にも毎週参加させていただきました。
リモートワークでしたが、いつでも質問できる環境でサポートを受けることができました。

1. 自社製品のキャッチアップ

自社製品であるFANSHIP SDKのキャッチアップをするため、サンプルアプリを作成し、ガイドに従ってSDKを組み込みました。SDKの機能であるプッシュ通知やアプリ内メッセージのテスト配信を行うことで、実際のSDKの動きを学びました。その他に、FANSHIP SDKのカスタマイズ方法を学ぶことで、各画面のカスタマイズや様々な処理のコールバックなど、具体的なSDKの使い方を学ぶことができました。
また、このアプリでは、実際に社内のプロジェクトで使用しているGitLab CIを使用して自動ビルドを実現しました。これにより、実際のプロジェクトの運用も学ぶことができました。

2. 自作アプリの作成

前職では、Javaを主に使用し、自動車向けAndroidのライブラリ開発に従事していました。しかし、現在のAndroidアプリ開発ではKotlinが主流であるため、ToDoアプリを作成し、Kotlinの書き方やアプリ開発に必要な機能、ライブラリを学習しました。
また、Androidの公式ドキュメントで推奨されているアプリのアーキテクチャ、マテリアルデザイン、DIについても同時に学習し、アプリに取り入れました。学習方法としては、まずAndroidの公式ドキュメントを読み、理解できなかった場合は技術ブログなどを参考にしました。
ToDoアプリでは、以下の機能やライブラリを使用しています。これまで触れてこなかったデータベースやAPI通信を取り入れ、ToDoの作成、削除、お気に入り登録のみを行うシンプルなアプリを作成しました。

機能 / ライブラリ 説明
ViewBinding Viewの関連付けを簡単に行うための機能
ViewModel UIとロジックを分離し、データの保持や管理を行う機能
LiveData データの変更を監視し、UIを自動的に更新する機能
Navigation ナビゲーションを簡単に実装するための機能
Room データベースを簡単に扱えるライブラリ
Retrofit RESTful APIを簡単に実装するためのライブラリ
Coil 画像のロードを簡単に行うためのライブラリ
Hilt DIを実装するためのライブラリ
Kotlin Coroutines 非同期処理を簡単に実装するための機能

まとめ

研修を通じて、会社に関することだけでなく、ビジネスの基礎力も学ぶことができました。また、リモートワークであっても、しっかりとしたフォロー体制があり、常にコミュニケーションを取ることができたため、安心して技術をキャッチアップすることができました。
アプリ作成の課題を通じて、基本的に使用されているライブラリを一通り理解し、既存のプロジェクトに円滑に参加することができるようになり、ソースコードの読み書きもできるようになりました。このプロセスで、より多くのプログラミングスキルを習得し、コーディングに自信を持つようになりました。また、エラーが発生した場合に、より迅速に解決できるようになりました。
現在、コンポーネントの作成を通じて非同期処理、API通信、エラーハンドリングについて学習しています。
今後は、新しいライブラリや技術を積極的に学び、常にアップデートされたスキルを維持し、発信できるように努めていきたいと考えています。