アイリッジ開発者ブログ

アイリッジに所属するエンジニアが技術情報を発信していきます。

メーカー経営企画からエンジニアへ転職〜第二新卒の1年〜

開発部第2グループの丸子です。
私は昨年の4月に第二新卒として採用され、早1年が経とうとしています。
今回は、アイリッジ入社から現在までを振り返りながらお話しできればと思います。

入社までの経緯

私は第二新卒として入社しましたが、それまではメーカーで経営企画業務に従事し、現在のエンジニア職とは程遠い仕事をしていました。

前職に不満があったわけでは無いのですが、将来ライフイベントに左右されず長く働き続けたいと考え、働く時間や場所が比較的自由で、自分自身の市場価値も高められるエンジニア職に興味を持ちました。

また、最終的に決め手となったのは、プログラミング自体を楽しいと感じた事でした。もともと物作りが好きな性格も相まって、自分の力でロジックを組み立てることはもちろん、初めて使用するモジュールやツールを活用する際も(変な例えではありますが)新しいおもちゃを得た感覚でワクワクしました。同時に、まだ知らない様々な技術にもっと触れてみたいと思いました。

アイリッジはフレックス制度やリモートワーク制度も完備されている上、面接官の皆さんの人当たり・人柄の良さや技術力の高さにも魅力を感じ、入社を決意しました。

入社後研修

研修期間は3ヶ月、主な内容は以下の通りです。

  • プロジェクト実習(Webアプリを自作する)
  • FANSHIPハンズオン講習
  • LT(ライトニングトーク)発表
  • 推奨技術書

基本的に研修は講義形式で行われるのではなく、擬似的な実戦で学んでいくというスタイルでした。インプットとアウトプットがバランスよく盛り込まれており、私には合っていると感じました。

特に、プロジェクト実習は1つのWebアプリを企画から設計、実装まで自分で行い作成するというもので、他ではなかなか経験できない研修だったと思います。実装を始める前に作成したドキュメンテーションは以下の通りです。

  • 機能要件
  • 基本設計書
  • API設計書
  • シーケンス図
  • ER図
  • インフラ構成図
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API設計書
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シーケンス図
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ER図
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インフラ構成図

想像より多くの資料が必要であると知り初めは驚きましたが、よく考えるといずれも実装には欠かせない資料です。簡単なWebアプリとはいえ、作成するにはサーバーサイドの知識だけではなくフロントエンド、インフラ、データベース等の知識、さらには基本設計から全て行う必要がありました。このプロジェクト実習によって、目の前の自分の担当部分の事だけではなく、プロジェクト全体を俯瞰し業務を進めることの重要性も学ぶことができました。

私は下記の環境と外部APIを使用し、社内の部活動を管理するアプリを作成しました。

<開発環境>

  • Docker
  • Python
  • Django
  • Node.js

<外部API>

  • Google認証API
  • GoogleカレンダーAPI
  • SlackAPI

リモートワーク下での研修ということもあり初めは不安でしたが、先輩方にチャットや通話で優しく適切にフォローしていただき、とても安心して進めることができました。また、エンジニアとしては必須の能力となる、分からないことがあった際の「検索力」や、エラーが出た際の「原因の切り分け力」も自然と身に付けられました。

最後には研修全体の終了報告があり、研修全体の振り返りや改善策等を提案する機会を与えられた事も、とても良い勉強になりました。

研修終了〜現在まで

無事に研修を終え、現在はサーバーサイドエンジニアとして実際に案件へ参画しています。変わらずリモートワークで働いていますが、研修時同様で先輩方がフォローしてくださるため不安は一切ありません。

研修で学んだ事は様々な場面で生きていますが、特に「原因の切り分け力」は日々実装している中でとても重要だと感じています。以前はエラーが発生する度に嫌な気持ちになってしまっていましたが、エラーによって発見できる実装の穴がある!とある時気付き、今ではむしろ少し嬉しい気持ちになります。同時に、エラー文の重要性に気付いたため、自分がエラー処理を実装する際も丁寧にしようと心掛けています。

また、エンジニアの方々からすると当たり前のことではありますが、実装するにあたって「動けば良いってもんじゃない」ということは痛感したと共に、意識するようにしています。格好良いコードよりも保守性が高く見やすいコードを書くこと、これがチームで働くにあたってとても重要な事だと感じました。自分が初見で保守する立場になった場合の事を常に考えて、実装するようにしています。

案件によって必要な機能や技術も異なるため、その度に新たな知識を付ける必要があります。やらされている感では無く、自主的に身に付けたいと思える環境になっている事も、アイリッジの魅力の一つだと思います。

最後に

今回この記事を書くにあたり、改めてこの1年の自分自身の振り返りを行いました。

研修時に作成した自作アプリのコードを見ると「ここはもっと上手く書けるな…」と思える部分もいくつか発見できました。自分の成長はなかなか自分では気付きにくいものですが、入社当時よりはしっかり成長しているんだなと少し実感できたので嬉しかったです。

初心忘るるべからず。

未来の自分はもっとパワーアップできているよう、今後も日々精進して参ります。